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輸血検査メモ
輸血検査のコンピュータ管理
著者: 吉田久博1
所属機関: 1山口大学医学部附属病院薬剤部
ページ範囲:P.38 - P.38
文献購入ページに移動 輸血業務にコンピュータを導入する目的は,検査業務ならびにこれに付随する事務処理の省力化・合理化・迅速化,輸血過誤の防止,血液製剤の有効利用,患者へのサービス向上(安全性の高い良質な医療の提供)を推進するためである.一般に,輸血業務は,①各診療科と輸血部(科)間における血液製剤ならびに患者検体・情報の授受,②血液センターと輸血部(科)間における血液製剤ならびに製剤情報の授受,③輸血部から事務部門への医事会計関連情報の送達,④輸血部内における輸血検査情報の管理,血液製剤在庫管理,各種統計処理などの4つに大別することができる.これらの業務は互いに密接に関係していることから,より効率的に業務を遂行するためには輸血部内はもとより関連部局との間で互いに必要な情報を随時やりとりできるコンピュータシステムを導入するのが最も有効な方法と考えられる.しかし,オンラインシステムを導入している施設は大学病院などに限られており,コンピュータによる患者輸血検査データ検索システムを導入している施設は15.6%(近畿ブロック内)にすぎないことが近畿臨床衛生検査技師会の調査で示されている.輸血過誤を防止し,より安全性の高い医療を提供するためにも早急な輸血検査コンピュータシステムの導入が望まれる.
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