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文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻7号

1997年06月発行

文献概要

輸血検査メモ

白血球除去フィルター使用後の残存白血球数の測定

著者: 関口定美1 中條聖子2

所属機関: 1北海道赤十字血液センター 2北海道赤十字血液センター研究部研究3課

ページ範囲:P.63 - P.63

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 血液成分製剤中に含まれる白血球はさまざまな輸血副作用の原因の1つであることが知られている1).これらの副作用を予防するために,近年フィルターを用いた白血球除去が広く行われており,高性能フィルターが数多く開発され,フィルター処理後の漏出白血球数が1バッグ当たり105以下の製剤調製が可能となっている1).それに伴い,従来の測定方法ではフィルター処理後の正確な残存白血球数が得られないという問題が生じてきた.製剤中に混入する微量白血球の計数方法の確立は,輸血副作用と輸血白血球数との関係を明らかにするうえで,また高性能フィルターの開発と評価のうえでも重要である.
 血液製剤中の微量白血球の測定方法として,筆者らはこれまでに,①サイトスピン法2),②フローサイトメトリー(FCM)法3),③polymerase chain reaction(PCR)法4)を,またこれらに必要な装置の整備されていない施設で測定可能な方法として,④ナジョットチェンバーによる測定法5〜7)を報告してきた(表).各測定方法の長所と短所について以下に概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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