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増刊号 輸血検査実践マニュアル 各論 血液型 血小板
抗血小板抗体検査
著者: 森田庄治1 柴田洋一2
所属機関: 1埼玉県伊奈赤十字血液センター検査課 2東京大学医学部附属病院輸血部
ページ範囲:P.164 - P.168
文献購入ページに移動抗血小板抗体検査は輸血に必要な検査の一部にもかかわらず,その検査上の煩雑性や血小板製剤の有効期限の問題などの理由から,赤血球型の検査に比べ普及性の面において一般病院規模で検査を実施することは現実的には難しく,特殊検査の領域であった.しかし,認定輸血検査技師制度の発足が契機となり,輸血検査に携わる検査技師は,抗血小板抗体についての知識のみならず,技術的な面も求められることになり,抗血小板抗体検査に対する関心が急速に高まった.
本稿では,抗血小板抗体検査の必要性を血小板輸血と妊娠(母児免疫)の視点から述べるとともに,抗血小板抗体検査の1つの方法である混合受身凝集法(mixed passive hemagglutination;MPHA)について概説することにする.
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