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増刊号 輸血検査実践マニュアル 各論 輸血臨床 血液製剤の適応と適正使用
血小板
著者: 浅井隆喜1
所属機関: 1千葉大学医学部附属病院輸血部
ページ範囲:P.200 - P.203
文献購入ページに移動はじめに
血小板輸血は1970年代に輸血治療に用いられるようになり,1980年代後半からその使用量は急速に増加してきている.これは,悪性腫瘍や血液疾患の治療の進歩に伴って,その治療に伴う骨髄抑制の補充療法としての血小板輸血の需要が増大してきているからである.そして,骨髄抑制によるもう一方の副作用である感染症も抗生物質の開発によって徐々に克服されてきており,化学療法が強化される傾向にあることも使用量の増大の原因になっていると思われる.また,1980年代から骨髄移植が治療法として定着してきていることも要因の1つとして考えられる.
この急速な需要の増加に合わせて,成分採血装置が1970年代後半から普及し始め,1980年代後半から各血液センターにも成分採血装置が設備されるようになり,供給量の増加が可能となった.
血小板輸血は1970年代に輸血治療に用いられるようになり,1980年代後半からその使用量は急速に増加してきている.これは,悪性腫瘍や血液疾患の治療の進歩に伴って,その治療に伴う骨髄抑制の補充療法としての血小板輸血の需要が増大してきているからである.そして,骨髄抑制によるもう一方の副作用である感染症も抗生物質の開発によって徐々に克服されてきており,化学療法が強化される傾向にあることも使用量の増大の原因になっていると思われる.また,1980年代から骨髄移植が治療法として定着してきていることも要因の1つとして考えられる.
この急速な需要の増加に合わせて,成分採血装置が1970年代後半から普及し始め,1980年代後半から各血液センターにも成分採血装置が設備されるようになり,供給量の増加が可能となった.
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