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文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻7号

1997年06月発行

増刊号 輸血検査実践マニュアル

各論 輸血感染症

HIV

著者: 吉原なみ子1

所属機関: 1国立感染症研究所エイズ研究センター第二室

ページ範囲:P.297 - P.301

文献概要

はじめに
 輸血のためのヒト免疫不全症候群ウイルス(human immunodeficiency virus;HIV)検査は,主として抗体検査である.たくさんのHIV検査があるが,1つの検査法を選ぶとすれば,抗体検査にまさる検査法はない.弱点としては,抗体が検出できるまでのウインドウ期(window period;WP)に,HIV感染がわからないことである.現在,WPを短縮するため,抗体検査の抗原にリコンビナントや合成ペプチドを使ったELISAや,IgM抗体がとらえやすいサンドイッチELISAが開発されている.また,抗体検査の補助的方法としてp24抗原検査やPCR(polymerase chain reaction)の導入が検討されている.HIVの全般の特徴を理解し,これからの輸血検査について考えを進めたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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