文献詳細
文献概要
輸血検査メモ
フローサイトメトリー
著者: 中原一彦1
所属機関: 1東京大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.319 - P.319
文献購入ページに移動 最近ではフローサイトメトリー(flow cytometry)という言葉もそれほど耳新しい言葉ではなくなった.蛍光染色した細胞を自動的に分析し,さらに必要に応じて採取することが可能であり,医学・生物学の分野で盛んに利用されている.臨床検査の領域でも日常業務の一環として活用している施設も多く,とりわけ白血病や悪性リンパ腫など造血器腫瘍の診断にはなくてはならない解析方法となっている.
フローサイトメトリーは,細胞表面マーカーの分析に最も多用されるが,そのほかにも各種細胞内抗原の分析,DNA染色を用いた細胞周期や異数体の検索,好中球やマクロファージの殺菌能や貪食能の測定,細胞活性化の解析など,いろいろな方面で使われている.加えて近年,新しい蛍光色素の開発により多重染色が可能となり,従来よりさらに詳細にわたる分析ができるようになった.
フローサイトメトリーは,細胞表面マーカーの分析に最も多用されるが,そのほかにも各種細胞内抗原の分析,DNA染色を用いた細胞周期や異数体の検索,好中球やマクロファージの殺菌能や貪食能の測定,細胞活性化の解析など,いろいろな方面で使われている.加えて近年,新しい蛍光色素の開発により多重染色が可能となり,従来よりさらに詳細にわたる分析ができるようになった.
掲載誌情報