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文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻7号

1997年06月発行

文献概要

増刊号 輸血検査実践マニュアル 各論

自己末梢血幹細胞移植

著者: 原田実根1

所属機関: 1岡山大学医学部第2内科

ページ範囲:P.329 - P.334

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はじめに
 すべての成熟血球に分化しうる造血幹細胞は,造血臓器である骨髄だけでなく,末梢血中にもごく少数ながら循環していることが古くから知られている.さらに最近では臍帯血中にも存在することが明らかにされ,造血幹細胞移植は幹細胞の採取源,ドナーの違いによって表1のように分類される.
 自己末梢血幹細胞移植(peripheral blood stem cell transplantation;PBSCT)は,化学療法後の造血回復期や造血因子投与後に骨髄から末梢血中へ動員され,一過性ながら著明に増加するPBSCを連続血球分離装置で大量に採取し,これを骨髄破壊的な治療後の血液学的再構築に自家移植として利用するもので,同種骨髄移植(allogeneic bone marrow transplantation;allo-BMT),自家骨髄移植(auto-BMT)に次ぐ第3の造血幹細胞移植として急速に普及しつつある1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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