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病気のはなし
骨髄異形成症候群
著者: 上田孝典1 浦崎芳正1
所属機関: 1福井医科大学第1内科
ページ範囲:P.614 - P.621
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骨髄異形成症候群は多能性造血幹細胞の異常に起因し,無効造血を特徴とする症候群であり,一部は急性白血病に移行する,近年,その無効造血はアポトーシスによることが示唆されており,また血液細胞の増殖・分化の異常に一部N-ras,fms,p53などの癌関連遺伝子の関与も明らかとなった.いまだ確立された治療法はないが,G-CSFを筆頭に各種サイトカインの応用が試みられており,また原因療法としては骨髄移植が最も良好な成績をおさめている.
骨髄異形成症候群は多能性造血幹細胞の異常に起因し,無効造血を特徴とする症候群であり,一部は急性白血病に移行する,近年,その無効造血はアポトーシスによることが示唆されており,また血液細胞の増殖・分化の異常に一部N-ras,fms,p53などの癌関連遺伝子の関与も明らかとなった.いまだ確立された治療法はないが,G-CSFを筆頭に各種サイトカインの応用が試みられており,また原因療法としては骨髄移植が最も良好な成績をおさめている.
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