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文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻8号

1997年07月発行

文献概要

けんさアラカルト

乳頭分泌液CEAの測定法

著者: 西川洋子1

所属機関: 1大阪府立病院臨床検査科

ページ範囲:P.688 - P.689

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 近年の乳癌発生率の増加に対して早期発見の必要性が高まっている.癌胎児性抗原(carcinoembryonic antigen;CEA)は臨床検査で最も多く利用されている腫瘍マーカーであるが,早期診断時の血清中CEAの測定意義は低い.一方,腫瘤を触知しない乳癌の診断は困難であるため,乳頭分泌液CEA測定が利用されている.乳癌における異常乳頭分泌の頻度は4〜8%であるが,腫瘍により産生されたCEAの大部分が乳管内に放出されるため,乳頭分泌液CEAの測定意義が高い.
 筆者の検査室ではマンモテックキット(持田製薬)とルーチン検査用のEIA自動分析装置(AIA1200,東ソー製)を一部併用して現在(1993〜1996年末)までに143例を測定したので,その経験を記す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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