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文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻8号

1997年07月発行

文献概要

トピックス

G型肝炎ウイルス(HGV)

著者: 野村文夫1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系臨床病理学

ページ範囲:P.704 - P.705

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はじめに
 肝炎ウイルスはこれまでA型からE型までの5種類が知られ,その関連マーカーの測定により血清診断が可能となっている.しかし,臨床的にウイルスが原因と思われても,既存のマーカーが有意な結果を示さない,いわゆる非A〜E型が一部の急性肝炎や慢性肝障害において存在し,その原因ウイルスを求めて多くの研究者がしのぎを削ってきた.1994年に報告されたF型はその後の確認がなされず,1995年から1996年にかけて米国のAbbott社がGV virus C(GBV-C)を,Genelab社がHGVを新たな肝炎ウイルスとして相次いで報告した1,2).後に,両者は同一のウイルスと判明し,G型として第6の肝炎ウイルスと認められた.したがって,G型も含めて,現時点で肝炎ウイルスは表1のようにまとめられる.なお,G型肝炎ウイルスの正式の呼称はまだ決められていないが,本稿ではHGV(hepatitis G virus)と略す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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