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文献詳細

雑誌文献

検査と技術25巻9号

1997年08月発行

文献概要

技術講座 生化学

エストラジオール,プロゲステロン,LH,FSHの測定法

著者: 笠井剛1 平田修司1 星和彦1

所属機関: 1山梨医科大学産婦人科

ページ範囲:P.721 - P.725

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新しい知見
 間脳-下垂体-卵巣系はGnRH,LH,FSH,エストラジオール,プロゲステロンがそれぞれフィードバックを介して相互に調節を受けていることはよく知られているが,その他に卵巣のインヒビン,アクチビン,フォリスタチンなどの蛋白が,下垂体からのFSH分泌を調節することや,また卵巣の機能の局所調節因子であるIGF(insulin-like growth factor)-IGFBP(IGF結合蛋白)系やレニン・アンギオテンシン系の存在が明らかになりつつある.インヒビンはFSHの生成・分泌を抑制し,アクチビンは促進する.フォリスタチンはアクチビンと結合することによってその作用を阻止し,FSHの分泌を抑制する.IGF-IGFBP系は,lGF-Ⅰによる卵胞発育促進と,IGFBPによる卵胞発育抑制の両作用を持っている.レニン・アンギオテンシン系は,アンギオテンシンⅡ受容体を介し,エストラジオールやプロスタグランジンの生合成を刺激すると同時に卵成熟を促すといわれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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