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技術講座 微生物
尿から分離されるグラム陽性桿菌
著者: 坂東明美1 奥住捷子1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.741 - P.744
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通常,尿から検出されるグラム陽性桿菌は混入汚染菌として考えられてきた.医療技術の進歩で易感染患者が多くなっている昨今,いわゆる病原性の低い菌や常在菌によって日和見感染を起こすといわれている.いろいろデータが集められ解析されていく中で,尿から検出されたCorynebacterium urealyticumやCorynebacterium seminaleなどが尿路系での炎症,病態に関与しているのではないかと報告されている1〜3).
また,Corynebacteriumの簡易同定キットも発売され,日常業務としてグラム陽性桿菌の同定も簡易にできるようになってきているが,まだ十分満足のいくものでない.
通常,尿から検出されるグラム陽性桿菌は混入汚染菌として考えられてきた.医療技術の進歩で易感染患者が多くなっている昨今,いわゆる病原性の低い菌や常在菌によって日和見感染を起こすといわれている.いろいろデータが集められ解析されていく中で,尿から検出されたCorynebacterium urealyticumやCorynebacterium seminaleなどが尿路系での炎症,病態に関与しているのではないかと報告されている1〜3).
また,Corynebacteriumの簡易同定キットも発売され,日常業務としてグラム陽性桿菌の同定も簡易にできるようになってきているが,まだ十分満足のいくものでない.
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