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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻1号

1998年01月発行

技術講座 微生物

Streptococcus milleri groupの同定

著者: 仲宗根勇1

所属機関: 1琉球大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.15 - P.19

文献概要

新しい知見
 “Streptococcus milleri” groupはヒトの口腔,咽頭,腸管,腟などの粘膜に常在するレンサ球菌である,1956年,Guthofによって口腔内膿瘍から分離された非溶血性レンサ球菌がS. milleriと呼ばれるようになって以来,この菌種または菌群の分類学的位置づけにはしばしば変更が加えられてきた.
 Whileyらは1991年にDNA-DNAハイブリダイゼーションによる解析からS. milleri groupはお互いに独立したS. anginosus,S. constellatus,S. intermediusの3菌種を提案し,さらに8種類の酵素活性を検出することにより,3菌種の鑑別が可能であることを報告した.現在では,Whileyらの報告した数種の酵素を含む同定キットが市販されており,臨床検査においても3菌種の分類は可能となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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