icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻1号

1998年01月発行

技術講座 病理

観察のポイントと撮影—電子顕微鏡の技術[2]

著者: 山崎家春1

所属機関: 1井上記念病院医療技術部検査科

ページ範囲:P.21 - P.28

文献概要

新しい知見
 通常使用されている電子顕微鏡で加速電圧を80〜120kVで使用した場合,電子線が試料切片を透過できる厚さは約300nmであり,鮮明な像が観察できる.厚い試料切片を観察するには,より高圧の加速電圧を使用することで可能になるが,像は不鮮明になる.高圧電子顕微鏡を使用し,厚みのある試料切片を撮影した後,試料切片に傾斜をつけ,角度を変えて同一場所を撮影して,その2枚の写真を並べてステレオ観察法で見ると,立体感のある像として見ることができる.この方法で,試料切片の厚さの分だけ,対象物の連続性や方向性を立体的に確認することが可能になってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら