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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻1号

1998年01月発行

文献概要

日常染色法ガイダンス 多糖類の日常染色法—単純多糖類(グリコーゲン)の染色法

α-アミラーゼによる消化試験

著者: 宮平良満1 岩井宗男1 宮本敬子1 岡部英俊2

所属機関: 1滋賀医科大学附属病院検査部 2滋賀医科大学臨床検査医学講座

ページ範囲:P.59 - P.61

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目的
 細胞質内の糖原(グリコーゲン)を染めることを目的として古くからヨウ素反応やシッフ(Schiff)反応,そしてカルミン色素を用いた染色(ベストカルミン染色)など各種の方法が利用されてきた.その中でも糖質を過ヨウ素酸で酸化させて生じたアルデヒド基をシッフ試薬で呈色する(シッフ反応)PAS染色が現在では一般的な糖質の証明方法として活用されている.
 しかし,いずれの方法においてもグリコーゲンのみならず粘液など他の多糖類も同時に染めてしまうので,陽性物質がグリコーゲンであることを証明するためには唾液やジアスターゼ,α-アミラーゼなどの消化酵素によってその物質が消化されることを確認しなければならない.本稿では日常的に行われている各種の消化方法の中で,特にα-アミラーゼを用いた消化試験について留意点も含めて記す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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