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けんさアラカルト
トロンボモジュリンの測定とその臨床的意義
著者: 矢冨裕1
所属機関: 1山梨医科大学医学部臨床検査医学講座
ページ範囲:P.858 - P.858
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近年の医学・生物学領域の進歩,さらにはそれを応用した臨床検査の発展はめざましく,次々と新しい検査項目が実際の臨床の場に導入されている.血栓・止血領域における臨床検査は特にその進歩が著しく,凝固系・線溶系・血小板の活性化の分子マーカーが次々と臨床応用されている.専門外の者がこれらすべてを理解するのは困難というのが現状と思われる.本稿で紹介するトロンボモジュリン(TM)も,ややもすると多くの血栓・止血分子マーカーの中の単なる一項目として扱われる危険性があるが,血管内皮細胞障害マーカーとしてユニークかつ有用な位置づけがされるべきものである.以下,簡単に概説したい.
近年の医学・生物学領域の進歩,さらにはそれを応用した臨床検査の発展はめざましく,次々と新しい検査項目が実際の臨床の場に導入されている.血栓・止血領域における臨床検査は特にその進歩が著しく,凝固系・線溶系・血小板の活性化の分子マーカーが次々と臨床応用されている.専門外の者がこれらすべてを理解するのは困難というのが現状と思われる.本稿で紹介するトロンボモジュリン(TM)も,ややもすると多くの血栓・止血分子マーカーの中の単なる一項目として扱われる危険性があるが,血管内皮細胞障害マーカーとしてユニークかつ有用な位置づけがされるべきものである.以下,簡単に概説したい.
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