文献詳細
文献概要
日常染色法ガイダンス 線維素の日常染色法
ワイゲルト法
著者: 鳥居良貴1 山本格士1
所属機関: 1兵庫医科大学病院病理部
ページ範囲:P.884 - P.886
文献購入ページに移動目的1)
ワイゲルト(Weigert)法は,血漿中に含まれるフィブリノゲン(fibrinogen)が凝固・析出した線維素(フィブリン;fibrin)をはじめ,漿膜・粘膜・肺などで種々の炎症に伴う滲出物や膠原病,リウマチ性肉芽腫,アレルギー性疾患の血管壁およびその周辺に限局性に見られる線維素様変性,また播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation;DIC)症候群における微小血管内の線維素血栓などを染め出す染色法である.
本染色法の原理は,組織内細菌染色のグラム(Gram)染色とほぼ同様である.機序ははっきり確立されていないが,塩基性色素溶液と酸性媒染剤であるルゴール液を作用させるとレーキが形成され,組織に沈着すると考えられている.しかし,線維素や類線維素に特異的な組織化学的反応ではない.
ワイゲルト(Weigert)法は,血漿中に含まれるフィブリノゲン(fibrinogen)が凝固・析出した線維素(フィブリン;fibrin)をはじめ,漿膜・粘膜・肺などで種々の炎症に伴う滲出物や膠原病,リウマチ性肉芽腫,アレルギー性疾患の血管壁およびその周辺に限局性に見られる線維素様変性,また播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation;DIC)症候群における微小血管内の線維素血栓などを染め出す染色法である.
本染色法の原理は,組織内細菌染色のグラム(Gram)染色とほぼ同様である.機序ははっきり確立されていないが,塩基性色素溶液と酸性媒染剤であるルゴール液を作用させるとレーキが形成され,組織に沈着すると考えられている.しかし,線維素や類線維素に特異的な組織化学的反応ではない.
掲載誌情報