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AOAC Internationalとその活動
著者: 倉田浩1
所属機関: 1(財)東京顕微鏡院食品・環境科学センター
ページ範囲:P.906 - P.908
文献購入ページに移動およそ生物系の分析科学を主業とする者でAOACInternationalの名を聞いたことがない人はいないと思う.Journal of AOAC Internationalの目を通さずには分析検査のリーダーは務まらない.しかし,実際にそれを発刊している機関がどのような組織を持ち,活動をしているのか,毎年1回行われる総会に出席しないと実態はなかなか把握できないであろう.会員になっていなければなおさらのことである.この機関は,いわゆる学会でもなければ公的機関でもなく,やはり1つの協会というべきか,AOAC Internationalに必ず「The Scientific Association Dedicated toAnalytical Excellence」と併記されている.優秀なる分析技術に献身する科学協会という意味で,大部分の分析技術関係者のボランティア活動からなっている.業務の中心は,開発技術者によって新しい分析法がつくり出された場合に,第三者の機関によって共同試験,審査を計画的に行い,その性能を第三者的に承認(validation)する仕事で,医薬理農と広範囲にわたる分野の検査技術が対象となっている.
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