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酵素標準物質(ERM)
著者: 亀井幸子1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
ページ範囲:P.908 - P.910
文献購入ページに移動光カードや電子カルテの時代がくれば,初めての病院でお世話になるような事態になっても,病歴や家族歴は言うに及ばず,今までどんな医療を受け,どんな薬を飲み,どんな検査データを持っているかなどの医療情報を,そのまま利用してもらうことができるのだろうか.
情報を生かして無駄を省くためには,情報が標準化されていなければならない.血液化学検査の中では,酵素項目の施設間差が最も著しかった.日本臨床化学会(JSCC)の活動を中心にした酵素の検査値の施設間差解消の流れの中で,要となる酵素標準物質(enzymereference material;ERM)が1997年11月から供給されるようになった.
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