icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻11号

1998年10月発行

文献概要

オピニオン

もっと大きな世界へ

著者: 上田國寛12

所属機関: 1京都大学化学研究所生体反応設計研究部門Ⅲ 2京都大学院医学研究科臨床生体統御医学講座分子臨床化学領域

ページ範囲:P.950 - P.950

文献購入ページに移動
第3の鍵
 私が臨床検査の現場を離れて4年経つ.この間臨床検査は,高まる総医療費抑制の嵐の中で苦しい歩みを続けているように見受けられる.日本経済全体の落ち込みも激しく,将来への展望はどうも芳しくない.一方,あと2年余でやってくる新世紀に,何か新しい医療の風を期待する向きもある.“遺伝子の世紀”,“予防医学の世紀”,“福祉の世紀”などの語が耳に入ってくる.“遺伝子”が臨床検査医学のこれからのフロンティアであり,臨床検査医の将来が“予防医学”にあることは明らかである.ここでは,臨床検査技師の未来を開く鍵として,3番目の“福祉”を取り上げてみよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?