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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻11号

1998年10月発行

文献概要

技術講座 免疫

ベンスジョーンズ蛋白の測定法

著者: 藤田清貴1

所属機関: 1花園病院研究検査科

ページ範囲:P.959 - P.966

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新しい知見
 ベンスジョーンズ蛋白(Bence Jones protein:BJP)は,56〜60℃の熱処理で混濁し,100℃付近で再溶解する特異な熱凝固性を示す蛋白質で,多発性骨髄腫などの悪性疾患で出現する頻度が高い.最近,BJPが腎糸球体に沈着し,結節性病変などの腎機能障害を起こすL鎖沈着症(light chain deposition disease;LCDD)が注目されている.その中には検出感度の高い免疫固定電気泳動法でしか検出できないBJP例もあり,BJP測定法の選択,および臨床医との情報交換を十分に行わないと,これらの病態は見逃される危険性がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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