icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻12号

1998年11月発行

文献概要

日常染色法ガイダンス 生体色素の日常染色法—消耗性色素(リポフスチン)の証明

シュモール反応

著者: 清水幹雄1 舟橋明美1 藤田美悧1

所属機関: 1北海道大学医学部附属病院病理部

ページ範囲:P.1085 - P.1087

文献購入ページに移動
目的
 生体内色素の中で,リポフスチン(消耗性色素)は自己貪食過程で発現し,変性したミトコンドリアやその他の細胞内小器官,グリコーゲン,脂肪滴などがリソソーム内で分解され,脂質と蛋白質とが重合したリポ蛋白の酸化により形成される.
 ヘマトキシリン・エオジン染色では,細胞質に黄色から褐色顆粒として認められ,この色素は老化現象とともに増加し,飢餓や栄養不良,内分泌障害,慢性消耗性疾患,薬剤の長期投与などの場合に,脳神経細胞や内臓諸器官の実質細胞に強い沈着を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?