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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻13号

1998年12月発行

文献概要

病気のはなし

家族性高コレステロール血症

著者: 横出正之12

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科臨床生体統御医学講座成人・老年病病態学 2京都大学医学部付属病院老年科

ページ範囲:P.1122 - P.1125

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新しい知見
 家族性高コレステロール血症(familial hypercholesterolemia;FH)は著しい高コレステロール血症と早発性冠動脈疾患を特徴とする先天性代謝疾患である.FHはその臨床像に加え,分子レベルでの病態解析が血中コレステロール代謝動態を解明した点で重要性を有する.さらに,単一の遺伝子異常が単一蛋白の機能異常をもたらし,単一の疾患を引き起こすという分子医学の立場から見て,最も明解なモデルを提示したことも挙げられる.その本態はLDL受容体の機能異常にあるが,近年,患者血液から分離した培養リンパ球を用いることにより,従来皮膚線維芽細胞を用いて行っていたLDL受容体活性測定を2週間以内に完了することを可能にした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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