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文献概要
技術講座 免疫
便潜血反応のための精度管理用擬似便の作りかた
著者: 大久典子1
所属機関: 1東北大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1133 - P.1137
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便検査は大腸癌などの下部消化管出血症例でのスクリーニング検査として期待が高まっている.ヒトヘモグロビン抗体の使用により,感度,特異度が向上し,さらにモノクローナル抗体を用いたことで,より精度の高い検査となってきている.しかし,便ヘモグロビン検査は検査方法や使用される抗体の違いにより,検出感度が異なることから,施設間差については十分に検討されていない.そこで,管理物質としてヒトヘモグロビン溶液を添加した擬似便を用いることにより,精度管理が可能であるか否かについて検討した結果,擬似便は精度管理試料として有用であることが見いだされている.
便検査は大腸癌などの下部消化管出血症例でのスクリーニング検査として期待が高まっている.ヒトヘモグロビン抗体の使用により,感度,特異度が向上し,さらにモノクローナル抗体を用いたことで,より精度の高い検査となってきている.しかし,便ヘモグロビン検査は検査方法や使用される抗体の違いにより,検出感度が異なることから,施設間差については十分に検討されていない.そこで,管理物質としてヒトヘモグロビン溶液を添加した擬似便を用いることにより,精度管理が可能であるか否かについて検討した結果,擬似便は精度管理試料として有用であることが見いだされている.
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