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膀胱移行上皮癌の尿細胞診においては,従来より低悪性度の乳頭状癌は反応性移行上皮との鑑別が困難であり,現在でも正診率は低い.染色体9qの欠失は表在性の低悪性度乳頭状癌の段階でも高頻度に認められるのに対し,p53遺伝子の変異・欠失は高悪性度の進行癌で多い.近い将来,日常の尿検査における膀胱癌の補助診断として,これらの染色体・遺伝子変化の検出を応用できる日のくることが期待される.
膀胱移行上皮癌の尿細胞診においては,従来より低悪性度の乳頭状癌は反応性移行上皮との鑑別が困難であり,現在でも正診率は低い.染色体9qの欠失は表在性の低悪性度乳頭状癌の段階でも高頻度に認められるのに対し,p53遺伝子の変異・欠失は高悪性度の進行癌で多い.近い将来,日常の尿検査における膀胱癌の補助診断として,これらの染色体・遺伝子変化の検出を応用できる日のくることが期待される.
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