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技術講座 一般
膀胱癌の尿検査
著者: 野口純男1 中谷行雄2
所属機関: 1横浜市立大学医学部泌尿器科 2横浜市立大学医学部附属病院病理部
ページ範囲:P.1155 - P.1159
文献購入ページに移動膀胱移行上皮癌の尿細胞診においては,従来より低悪性度の乳頭状癌は反応性移行上皮との鑑別が困難であり,現在でも正診率は低い.染色体9qの欠失は表在性の低悪性度乳頭状癌の段階でも高頻度に認められるのに対し,p53遺伝子の変異・欠失は高悪性度の進行癌で多い.近い将来,日常の尿検査における膀胱癌の補助診断として,これらの染色体・遺伝子変化の検出を応用できる日のくることが期待される.
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