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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻13号

1998年12月発行

文献概要

検査の作業手順を確立しよう 生化学検査・1

自動分析装置によるスクリーニング検査

著者: 石田浩二1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.1175 - P.1180

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はじめに
 生化学の酵素,蛋白,脂質,含窒素成分および電解質などのスクリーニング検査は,近年,ほとんどが汎用型自動分析装置によって測定されている.自動分析装置は以前はフロー方式もあったが,現在,ほとんどがディスクリートバッチ方式である.また,自動分析装置は試薬の分注方式から,ピペッター方式とディスペンサー方式に分けられ,前者は多項目少数検体を処理するのに適しており,後者は多項目大量検体処理に適している.なお,最近は報告時間短縮のためにワークシートレスの運用が行われ,バーコードを用いたランダムアクセス方式と検体搬送システムとを組み合わせ,人手を省く工夫を凝らした運用例が増えてきている.
 このように自動分析装置のスピードおよび処理能力が増大するに従い,複雑な作業が増えるため,作業の均一化が重要になり,作業手順,管理運用方法,問題の対処方法および検査結果の解析法などを明確にする必要がある.本稿では自動分析装置により生化学スクリーニング検査を行ううえでの一般的な作業手順と,その際に起こりうる問題およびその対処法について考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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