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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻13号

1998年12月発行

文献概要

トピックス

尿崩症の鑑別に尿酸値が役だつ

著者: 中井利昭1 竹越一博1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系臨床病理

ページ範囲:P.1187 - P.1188

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はじめに
 プリン体はRNA,DNAの構成単位として重要である.ヒトでは,プリン体は異化されて最終代謝産物の尿酸となる.体内での過剰な尿酸の蓄積は痛風の原因になる.血清尿酸値は,体内での合成と排泄のバランスにより規定されている.
 本稿では,その理解のために,まず尿酸の代謝動態について簡単に触れる.次に,腎性尿崩症と中枢性尿崩症ではときに高尿酸血症を伴うことが知られているが,それらの疾患の鑑別に際して,尿酸値測定の日常臨床における有用性と,尿崩症における高尿酸血症の発症機序について考察したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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