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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻2号

1998年02月発行

文献概要

技術講座 血液

好中球アルカリホスファターゼ染色法

著者: 武内恵1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.121 - P.124

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新しい知見
 好中球アルカリホスファターゼ(neutrophil alkalinephosphatase;NAP)は,近年,急性白血病のFAB分類において,AMLM2(8:21転座型)のときに低値となるため,その病型の鑑別に利用されている.
 また,骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes;MDS)の一部で低値を示す.特にMDSの中でrefractory anemia(RA)が疑われ,再生不良性貧血との鑑別が困難な場合に,再生不良性貧血ではNAP高値となることから,両者の鑑別にも有用である.さらに,サイトカインの一種である顆粒球コロニー刺激因子(granurocyte colony-stimulating factor;G-CSF)が治療に応用されているが,G-CSF投与後に立ち上がってくる好中球はNAP活性が上昇する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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