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技術講座 免疫
抗PCNA抗体の検出とその意義
著者: 簔田清次1
所属機関: 1自治医科大学アレルギー膠原病科
ページ範囲:P.131 - P.137
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抗PCNA抗体は1978年に全身性エリテマトーデスのごく少数の患者に認められる自己抗体として発見された.本抗体が陽性の場合の診断的価値は非常に高いが,その頻度が低く,臨床上の有用性は他の自己抗体ほど高いものではない.しかしながら,この自己抗体が発見されたことがきっかけとなって,PCNA抗原の生物学的重要性が次々に明らかにされた.PCNAはDNA polymeraseδの補助蛋白としてDNAの復製や傷害を受けたDNAの修復に重要な役割を演じていることが明らかになった.
抗PCNA抗体は1978年に全身性エリテマトーデスのごく少数の患者に認められる自己抗体として発見された.本抗体が陽性の場合の診断的価値は非常に高いが,その頻度が低く,臨床上の有用性は他の自己抗体ほど高いものではない.しかしながら,この自己抗体が発見されたことがきっかけとなって,PCNA抗原の生物学的重要性が次々に明らかにされた.PCNAはDNA polymeraseδの補助蛋白としてDNAの復製や傷害を受けたDNAの修復に重要な役割を演じていることが明らかになった.
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