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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻2号

1998年02月発行

文献概要

日常染色法ガイダンス アミロイドの日常染色法

アルカリコンゴー赤染色—Puchtler-Sweat法

著者: 田村邦夫1

所属機関: 1社会保険中京病院検査部

ページ範囲:P.153 - P.156

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アミロイド染色
 アミロイドは初めは類殿粉様の多糖類と考えられていたが,近年になって,X線回折によりβ構造を示し,電子顕微鏡でアミロイド細線維と呼ばれる線維状の蛋白を主成分とすることが明らかになってきた.現在では,アミロイドはこれらの特徴を有する蛋白物質の総称となっている.アミロイドの生成機序はよくわかっていないが,種々の生体反応の結果として前駆蛋白が特異な性質を示すアミロイド蛋白に変化するといわれている.このため,アミロイドを構成する蛋白成分は由来する前駆蛋白によって異なり,免疫グロブリンL鎖(κ鎖・λ鎖),血清アミロイドA蛋白(serumamyloid-A;SAA),プレアルブミン(トランスサイレチン),カルシトニン,プロラクチン,β2ミクログロブリンなどが前駆蛋白としてわかっている.
 このアミロイドが臓器や組織の細胞に沈着して組織や細胞が圧迫萎縮される結果,機能障害が引き起こされる疾患をアミロイドーシスという.アミロイドーシスには,全身性と限局性があり,アミロイド蛋白と前駆蛋白は表に示すような関係である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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