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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻2号

1998年02月発行

文献概要

トピックス

クロイツフェルト・ヤコブ病の最近の考えかた

著者: 寺尾壽夫1

所属機関: 1帝京大学医学部

ページ範囲:P.179 - P.181

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はじめに
 かつては,遅発性ウイルス疾患と考えられていたクロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease;CJD),ゲルストマン・ストロイスラー・シェインカー(Gerstmann-Sträus-Scheinker;GSS)症候群,クールー,スクレイピーなどの一群の疾患はプリオン(prionはproteinaceous infectious particleの略)といわれるDNA(またはRNA)を含まない蛋白のみからなる一種の病原体により起こることが明らかになってきた.
 さらに1996年,英国において報告されていた新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病とウシ海綿状脳症(いわゆる狂牛病bovine spongiform encephalopathy;BSE)の関連が問題視され,これがウシ海綿状脳症の牛肉摂取により感染したと考えられたことより世界的に関心が持たれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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