文献詳細
文献概要
けんさ質問箱
Q FDPとDダイマーの不一致
著者: 尾崎由基男1
所属機関: 1山梨医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.192 - P.193
文献購入ページに移動 当院ではFDP-Eキット(MBL,ラテックス凝集法),Dダイマーテスト(MBL,ラテックス凝集法)を使用していますが,Dダイマーを導入してから,FDP(-),Dダイマー(+)という不一致例が2例連続してありました.
症例1:総胆管炎,FDP(-)10μg/ml以下,Dダイマー(+)2,000〜9,000ng/ml.症例2:不明熱(臨床診断),FDP(-)10μg/ml以下,Dダイマー(+)1,000〜2,000ng/ml.これらはDIC準備状態をDダイマーのほうが早くとらえたと考えるべきなのか,それとも測定法の選択に問題があったと考えるべきなのか〔例えばFDPの測定法をLPIA法に変えれば両方(+)になったのか〕ご教示ください.また,測定値の表現もFDP-Eキットはフィブリノゲン量に換算した蛋白量であり,DダイマーテストはDダイマーの量であることも不一致の原因となっているのでしょうか.
症例1:総胆管炎,FDP(-)10μg/ml以下,Dダイマー(+)2,000〜9,000ng/ml.症例2:不明熱(臨床診断),FDP(-)10μg/ml以下,Dダイマー(+)1,000〜2,000ng/ml.これらはDIC準備状態をDダイマーのほうが早くとらえたと考えるべきなのか,それとも測定法の選択に問題があったと考えるべきなのか〔例えばFDPの測定法をLPIA法に変えれば両方(+)になったのか〕ご教示ください.また,測定値の表現もFDP-Eキットはフィブリノゲン量に換算した蛋白量であり,DダイマーテストはDダイマーの量であることも不一致の原因となっているのでしょうか.
掲載誌情報