icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻2号

1998年02月発行

文献概要

けんさ質問箱

Q FDPとDダイマーの不一致

著者: 尾崎由基男1

所属機関: 1山梨医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.192 - P.193

文献購入ページに移動
 当院ではFDP-Eキット(MBL,ラテックス凝集法),Dダイマーテスト(MBL,ラテックス凝集法)を使用していますが,Dダイマーを導入してから,FDP(-),Dダイマー(+)という不一致例が2例連続してありました.
 症例1:総胆管炎,FDP(-)10μg/ml以下,Dダイマー(+)2,000〜9,000ng/ml.症例2:不明熱(臨床診断),FDP(-)10μg/ml以下,Dダイマー(+)1,000〜2,000ng/ml.これらはDIC準備状態をDダイマーのほうが早くとらえたと考えるべきなのか,それとも測定法の選択に問題があったと考えるべきなのか〔例えばFDPの測定法をLPIA法に変えれば両方(+)になったのか〕ご教示ください.また,測定値の表現もFDP-Eキットはフィブリノゲン量に換算した蛋白量であり,DダイマーテストはDダイマーの量であることも不一致の原因となっているのでしょうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?