文献詳細
文献概要
オピニオン
診療報酬制度の変革と臨床検査
著者: 石出信正1
所属機関: 1仙台徳洲会病院
ページ範囲:P.206 - P.206
文献購入ページに移動“出来高払い”では保険適用上の制限はあるものの,原則として実施した検査に診療報酬が支払われる.一方,“包括支払い方式”では疾患ごとに決められた診療報酬が支払われ,検査にかかる費用もその枠内でまかなわれる.支払いの総額が決まっていれば,利益を確保するためには医療にかかるコストを低下させなければならない.したがって,増加し続ける国民総医療費を抑制するのに効果があると国は考えている.この方式のモデルになっている米国でDRG/PPSが総医療費抑制に効果があったかどうかは,なお意見が分かれている.いずれにせよ,“包括支払い方式”では検査のオーダーを出す医師に「その検査がいくらかかるか」が強く意識される.
掲載誌情報