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技術講座 生化学
血中ガストリン放出ペプチド前駆体(proGRP)の測定法
著者: 藤澤美朗1 小林邦夫1
所属機関: 1塩野義製薬(株)診断医学事業部
ページ範囲:P.317 - P.321
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腫瘍マーカーは腫瘍細胞に特異的な抗原であり,細胞の癌化の判断材料として用いられてきた.初期の腫瘍マーカー,例えば癌胎児性抗原(CEA),α-フェトプロテイン(AFP)などは,それぞれ大腸癌,肝臓癌のマーカーとして登場したが,他の臓器癌においても出現することがわかったため,その特異性が問題とされてきた.近年,さらに臓器特異性の高いマーカーの開発が望まれている.ガストリン放出ペプチド前駆体(progastrin-realesing peptide;proGRP)は肺小細胞癌に特異性が高く,その早期発見に有用な次世代の腫瘍マーカーとして期待されている.
腫瘍マーカーは腫瘍細胞に特異的な抗原であり,細胞の癌化の判断材料として用いられてきた.初期の腫瘍マーカー,例えば癌胎児性抗原(CEA),α-フェトプロテイン(AFP)などは,それぞれ大腸癌,肝臓癌のマーカーとして登場したが,他の臓器癌においても出現することがわかったため,その特異性が問題とされてきた.近年,さらに臓器特異性の高いマーカーの開発が望まれている.ガストリン放出ペプチド前駆体(progastrin-realesing peptide;proGRP)は肺小細胞癌に特異性が高く,その早期発見に有用な次世代の腫瘍マーカーとして期待されている.
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