icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻4号

1998年04月発行

文献概要

オピニオン

ドミニカ共和国への医療協力の経験

著者: 伊東盛夫1

所属機関: 1大分医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.322 - P.322

文献購入ページに移動
 カリブ海に浮かぶイスパニョラ島は,コロンブスが1492年に初航海で発見し,新世界で最初のコロニーを造った島である.米国フロリダ半島の南に位置し,マイアミから飛行機で約2時間の距離である.ドミニカ共和国(ド国)は,イスパニョラ島の東約2/3を占め,島の西側はハイチである.ド国の面積は九州の1.5倍,人口は約700万で,国語はスペイン語である.農業国で国民の年間所得は1人当たり約1,000ドルと低い.大分医科大学に対し,文部省を通じて外務省と国際協力事業団(JICA)から,ド国への医療協力の依頼があり,大学を挙げて取り組むことになった.この事業は,「ド国消化器疾患研究・臨床プロジェクト」と呼ばれ,首都サント・ドミンゴ市に無償資金協力により約4,000平方メートルの消化器病センター(以下センター)が建設された.このプロジェクトは,1990年より7年間継続された.この間,本学の学長をはじめ医師,看護婦,臨床検査技師らの職員が延べ81名ド国に派遣された.また,ド国から計26名の研修員(うち臨床検査技師5名)を本学に受け入れた.
 本プロジェクトでは消化器疾患の診断技術の向上とともに,臨床検査部門の強化が重要な柱の1つであった.われわれの検査部も全面的に協力することにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら