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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻4号

1998年04月発行

文献概要

技術講座 免疫

Lp(a)ラテックス免疫比濁法

著者: 安部彰1

所属機関: 1岐阜医療技術短期大学衛生技術学科

ページ範囲:P.333 - P.339

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新しい知見
 Lp(a)は1963年にノルウェーの遺伝学者BergがLDL抗体を作製しているときに,LDL分画の遺伝的変異リポ蛋白Lp(a+)として発見した.その後,Lp(a)はすべてのヒトにある定量的遺伝因子と考えられるようになった.1987年に米国サンフランシスコ南部にあるベンチャー企業の青年研究者Eatonがアポ(a)の蛋白一次構造を決定した.そのとき,彼がすでに解析を済ませたプラスミノゲンの構造との極めて高い相同性の報告はセンセーショナルであった.
 Lp(a)の血清濃度は常染色体優性遺伝によって決定され,LDLと独立した虚血性心疾患の危険因子とされる.Lp(a)はアポ(a)の分子量変異によるフェノタイプが存在し,血清濃度は分子量と逆相関性を示し,分子量の小さいフェノタイプほど危険性が高いとされる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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