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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻4号

1998年04月発行

文献概要

日常染色法ガイダンス 細菌・真菌の日常染色—抗酸菌の染色

チール・ネルゼン染色(変法)

著者: 市川つわ1 町田大輔1 阿部美知子2 久米光3

所属機関: 1北里大学病院病院病理部 2北里大学医療衛生学部 3北里大学医学部病理学

ページ範囲:P.369 - P.372

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目的
 結核は過去の病気と思われがちだが,近年,結核罹患率減少の鈍化や,逆に患者が増加傾向にあることが問題になっている.そのような中で結核菌の同定は日常の診断・治療を行ううえで重要な検査の1つである.
 結核菌は代表的な抗酸菌であり,この仲間にはほかに非結核性抗酸菌(非定型抗酸菌),癩菌などがある.抗酸菌は脂質に富んだ堅牢な細胞壁を有するために染色されにくいが,染色液に媒染剤として石炭酸を加えることにより染色される.また一度染色されると,酸やアルコールなどに抵抗性で脱色されにくいという特性(抗酸性)がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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