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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻4号

1998年04月発行

文献概要

けんさ質問箱

Q 院内の環境調査および検出される微生物の持つ意義

著者: 大久保憲1

所属機関: 1NTT東海総合病院外科

ページ範囲:P.404 - P.405

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院内感染予防の一環として,各病棟ナースセンターや医局,事務室,検査室,外来,食堂,エレベーターの床の細菌検査を行い,緑膿菌,カンジダ,ブドウ球菌,MRSAを調べています.MRSA患者のみの病室の床からはときどきMRSAが検出されますが,それ以外の所ではBacillus subtilisが主に検出されます.掃き掃除のみしか行っていない所では100個以上検出されることがあります.また,数か所の床からStaphylococcus epidermidisが1〜30個検出されました.B. subtilisやS. epidermidisは検出されても,病原性のないものと判断していいのでしょうか.院内感染としてはどのような菌が検出された場合に注意すべきか,検出されても対策を講じなくてもいい菌にはどんなものがあるのかご教示ください.また,それ以後は各部署の掃除を0.02%両性界面活性剤で行っていますが,それでいいのでしょうか.B. subtilisやS. epidermidisは水拭きや両性界面活性剤ですぐ減少させることができるように思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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