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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻5号

1998年05月発行

文献概要

検査データを考える

抗血小板抗体(同種&自己)

著者: 森田庄治1 柴田洋一2

所属機関: 1埼玉県赤十字血液センター検査二課 2東京大学医学部附属病院輸血部

ページ範囲:P.463 - P.468

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はじめに
 抗血小板抗体は大別して抗血小板同種抗体と抗血小板自己抗体の2つに分類される.一般に抗血小板同種抗体という場合は,血小板膜表面に存在する抗源に対する抗体〔ABO, HLA(human leukocyte antigen,ヒト白血球抗原),HPA(human platelet antigen,ヒト血小板抗原)〕を意味し,その大部分は輸血や妊娠によって産生される.一方,抗血小板自己抗体は特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenicpurPura;ITP)に代表される自己免疫性疾患において産生される抗体で,血小板膜の糖蛋白(glycoprotein;GP)に対する抗体(抗GPIb,抗GPIIb,抗GPIIIa,抗GPIIb/IIIa複合体など)が明らかになっている.
 本稿では,筆者らがこれまでに経験した症例を中心に取り上げ,抗血小板抗体検査が診断の補助的検査として,病因や病態の解明に重要な検査であることから,その必要性について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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