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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻5号

1998年05月発行

文献概要

検査の作業手順を確立しよう 血液検査・1

血球計数検査

著者: 久原太助1 藤田智代1 森澤美恵1 久保西一郎2

所属機関: 1高知医科大学属病院検査部 2高知医科大学第3内科

ページ範囲:P.469 - P.474

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はじめに
 血液検査部門の主要検査でもあり,またスクリーニング検査でもある血球計数(血算)検査(completeblood cell count;CBC)は,数十年前まではメランジュール,計算板,遠心器,比色計を用いて行われていた.1950年代後半ごろから,現在でも広く汎用されている電気抵抗検出法や静電容量検出法などの原理を用いた血球計数器が開発され,赤血球(red bloodcell;RBC)数,白血球(white blood cell;WBC)数,ヘモグロビン(hemoglobin;Hb)濃度,ヘマトクリット(hematocrit;Ht)値,血小板(platelet;Plt)数の同時測定,およびRBC恒数の即時算出ができるようになった.検体数の増加という社会的需要の増大と,機器改良技術の進歩により,現在ではWBC分類をも測定する全自動多項目血球計数装置が登場し,その精度,検体処理速度は飛躍的に向上している.
 一方,検査機器が高性能,高精度になればなるほど,機器精度管理が重要になってくる.また患者の生理的変動,採血方法,採血器具,抗凝固剤,搬送から血球計数までの時間など,自動血球計数器であるがゆえに計数データに影響を与える因子が増加することも忘れてはならないことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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