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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻5号

1998年05月発行

文献概要

トピックス

Sicilian Gambit

著者: 松尾博司1

所属機関: 1埼玉医科大学第2内科

ページ範囲:P.496 - P.498

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はじめに
 抗不整脈薬の分類として長年用いられてきたVaughan Williamsの分類には,後述のようにいくつかの問題点があり,現在の抗不整脈薬を十分に分類し得なくなってきたため,1990年12月,イタリアのSicily島に欧米の専門家が集まり,第1回会議を開いて作られた分類試案がSicilian Gambitである.ちなみに,物の本によれば,gambitとはチェスの打ち始めないし序盤(opening)のことで,狭義には盤上の位置取りを有利に運ぶべく,通常は歩,ときには役駒を犠牲にする戦法をいい,いろいろな名前のついたgambitがある.イタリア語のgambettaに由来し,レスリングでのいわゆる“蹴繰り(trip up the heels)”を意味するようである.ただし,広義には単にopeningのことを指すとある.抗不整脈薬の分類で蹴繰りは似合わないので,ここではopeningと解しておく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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