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技術講座 生化学
動脈血ケトン体比(AKBR)測定の意義および測定法
著者: 加藤眞三1 福田正彦1 玉井博修1 早川富夫2 加野象次郎3 渡辺清明2 石井裕正1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部消化器内科 2慶應義塾大学医学部中央臨床検査部 3東京逓信病院臨床検査科
ページ範囲:P.523 - P.528
文献購入ページに移動ミトコンドリアは細胞内でATPを産生し,呼吸をつかさどる重要な細胞内小器官であり,その機能は細胞の生命力を表す.ミトコンドリアにおけるATP産生能はミトコンドリアの酸化還元状態により規定され,この酸化還元状態が肝臓内のアセト酢酸と3-ヒドロキシ酪酸の比に反映される.これを臨床的に応用して動脈血のこれらのケトン体比(AKBR)を測定することにより肝臓のミトコンドリア機能を測定しようとする試みがなされ,注目されている.
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