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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻7号

1998年06月発行

文献概要

病理検査こぼれ話

病理の水

著者: 吉田利通1

所属機関: 1三重大学医学部第1病理学教室

ページ範囲:P.17 - P.17

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 大学の病理学教室にいると,免疫染色の相談を頻繁に受ける.学会活動や論文作成が活発になるほど,病理が頼りにされるのはどこでも同じと思う.免疫染色を“ひょいと”染めれば研究らしいから,というところだが,この“ひょいと”が実は難しい.最近はほとんどなくなったが,笑えない昔話のいろいろ.
 「今まで染まらなかったのが,抗体の濃度を上げたらうまく染まるようになりました」「ネガコンの正常血清あげるから同じ希釈倍率で染めてごらん」「同じように染まりました」.メーカーの推奨濃度より薄くして試すのは当たり前だが,濃度を上げてうまくいくことはまずない(抗体の無駄遣いなだけ).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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