文献詳細
文献概要
病理検査こぼれ話
病理の水
著者: 吉田利通1
所属機関: 1三重大学医学部第1病理学教室
ページ範囲:P.17 - P.17
文献購入ページに移動 大学の病理学教室にいると,免疫染色の相談を頻繁に受ける.学会活動や論文作成が活発になるほど,病理が頼りにされるのはどこでも同じと思う.免疫染色を“ひょいと”染めれば研究らしいから,というところだが,この“ひょいと”が実は難しい.最近はほとんどなくなったが,笑えない昔話のいろいろ.
「今まで染まらなかったのが,抗体の濃度を上げたらうまく染まるようになりました」「ネガコンの正常血清あげるから同じ希釈倍率で染めてごらん」「同じように染まりました」.メーカーの推奨濃度より薄くして試すのは当たり前だが,濃度を上げてうまくいくことはまずない(抗体の無駄遣いなだけ).
「今まで染まらなかったのが,抗体の濃度を上げたらうまく染まるようになりました」「ネガコンの正常血清あげるから同じ希釈倍率で染めてごらん」「同じように染まりました」.メーカーの推奨濃度より薄くして試すのは当たり前だが,濃度を上げてうまくいくことはまずない(抗体の無駄遣いなだけ).
掲載誌情報