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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻7号

1998年06月発行

文献概要

増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル 第II章 組織学的検査 2.検体 2)検体の受付と処理

d)包埋

著者: 滝野寿1 長屋清三1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部病理学第2講座

ページ範囲:P.98 - P.103

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はじめに
 病理組織標本を染色する目的で,新鮮組織や固定後の組織をそのまま薄切しても,染色に適切な切片を得ることはできない.それは組織中に中腔の部位があったり,組織自体が均一な硬さを持たないためである.そこで,組織片に一定の硬さを持たせるために,包埋剤を用いる必要がある.しかし,組織片をいきなり各種包埋剤に浸透しても馴染まないので,前処理としていくつかのステップが必要になる.つまり,“脱水・脱脂”,“脱水剤の除去および仲介剤への置換”,“包埋剤の浸透”といったステップである.現在では包埋剤としてパラフィンを常用している施設が多く,その過程も機器を用いて自動化されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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