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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻7号

1998年06月発行

文献概要

増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル 第II章 組織学的検査 2.検体 2)検体の受付と処理

f)染色法[7]多糖類の染色法

著者: 羽山正義1 百瀬正信1 日高恵以子1

所属機関: 1信州大学医学部附属病院中央検査部

ページ範囲:P.125 - P.128

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はじめに
 糖質の染色法は,腺上皮細胞の含有する粘液顆粒や刷子縁の有無,基底膜の観察,細胞内グリコーゲンの証明,間葉系組織の構成成分であるプロテオグリカンの証明,あるいは感染真菌や赤痢アメーバなどの検出に用いられ,その応用範囲は極めて広い.
 従来,教科書に取り上げられるこの分野の染色法には,あまり実用的とはいえない方法が掲載されてきた.本稿では,初心者が方法の選択に際して混乱しないように,染色原理が化学反応論的に明らかにされていて,マニュアルどおりに実施すれば失敗の少ない洗練された方法を取り上げることにする.なお,PAS反応(periodic acid Schiff reaction)を応用したいくつかの診断上有用な変法,およびレクチンや抗体を用いた糖質の同定方法については誌面の都合上省略するが,その結果については表および図1,2に示しておくことにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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