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増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル 第II章 組織学的検査 2.検体 3)クリオスタットによる凍結切片作製法
d)術中迅速診断
著者: 梅宮敏文1
所属機関: 1千葉大学医学部病理学第1講座
ページ範囲:P.165 - P.166
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術中迅速診断は良・悪性はもとより,臓器の切除範囲および術式の変更などの決定に極めて重要な手段である.その術中迅速診断で検査技師に求められるのは,できるだけ短時間(8分前後)で,診断に十分耐えられるヘマトキシリン・エオジン(hematoxylin-eosin;HE)染色標本を作製することにある.
従来,術中迅速診断標本は炭酸ガスで組織を凍結し,ザルトリウス型ミクロトームで薄切する方法が主流であったが,現在ではほとんどの病理検査室では電気式冷凍庫内に回転式ミクロトームの入ったクリオスタットで術中迅速診断標本を作製している1,2).
術中迅速診断は良・悪性はもとより,臓器の切除範囲および術式の変更などの決定に極めて重要な手段である.その術中迅速診断で検査技師に求められるのは,できるだけ短時間(8分前後)で,診断に十分耐えられるヘマトキシリン・エオジン(hematoxylin-eosin;HE)染色標本を作製することにある.
従来,術中迅速診断標本は炭酸ガスで組織を凍結し,ザルトリウス型ミクロトームで薄切する方法が主流であったが,現在ではほとんどの病理検査室では電気式冷凍庫内に回転式ミクロトームの入ったクリオスタットで術中迅速診断標本を作製している1,2).
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