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文献詳細

雑誌文献

検査と技術26巻7号

1998年06月発行

文献概要

増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル 第III章 細胞診 2.検体

4)スクリーニング

著者: 都竹正文1

所属機関: 1癌研究会附属病院細胞診断部

ページ範囲:P.206 - P.207

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はじめに
 スクリーニングとは,正常の材料にみられない異常(異型)細胞を見つけだすことである.異常(異型)細胞とは「正常でない細胞あるいは普通とは変わった形の細胞」ということである.正常でない状態といっても,炎症,奇形,腫瘍に伴う退行性変性,進行性変化などさまざまな病的状態であり,仮に高度の異型細胞を悪性細胞と想定しても,いかなる所見があれば高度の異型であるといえる客観的な定義はない.文献的に癌細胞の特徴を要約すると表となる.
 本来,悪性細胞の形態的定義はほんのわずかであり,それらのみで実用上の診断は不可能である.しかし,実際には悪性細胞をいかに効率よく選別するかということが,スクリーニングの第一歩となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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