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増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル 第III章 細胞診 2.検体
5)術中迅速細胞診
著者: 山岸紀美江1
所属機関: 1国立がんセンター研究所病理部
ページ範囲:P.208 - P.210
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術中迅速細胞診は手術中に,かつ迅速に病理形態学的診断を行うことを目的とする.迅速病理診断には,凍結切片組織診と細胞診がある.両者はともに精度100%ではなく,得意,不得意な検査材料を持つ.さらに診断者の得手,不得手もある.したがって,多くの施設での両者の扱いは競合的方法としてではなく,相補的方法として扱われている1).
術中迅速細胞診の有用性を初めに認めたのは,英国医学界長老の病理医Dudgeon(1927年)2)である.彼は,術中迅速細胞診を最初に報告したShaw(1923年)3)の論文を紹介して,その実用性を認めた.
術中迅速細胞診は手術中に,かつ迅速に病理形態学的診断を行うことを目的とする.迅速病理診断には,凍結切片組織診と細胞診がある.両者はともに精度100%ではなく,得意,不得意な検査材料を持つ.さらに診断者の得手,不得手もある.したがって,多くの施設での両者の扱いは競合的方法としてではなく,相補的方法として扱われている1).
術中迅速細胞診の有用性を初めに認めたのは,英国医学界長老の病理医Dudgeon(1927年)2)である.彼は,術中迅速細胞診を最初に報告したShaw(1923年)3)の論文を紹介して,その実用性を認めた.
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