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増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル 第IV章 電子顕微鏡検査
2.試料の処置 1)固定法
著者: 鎌田義正1
所属機関: 1弘前大学医学部附属病院病理部
ページ範囲:P.277 - P.279
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病院で扱われるヒトの検体の固定には,細胞や組織片を固定液中に浸す浸漬法が適している.軟らかくもろい組織の場合には新鮮組織を直ちに細切すると構造が乱れやすいので,いったん固定液に入れて組織を軽く硬化させてから細切する.もろい腫瘍組織などではやや大きめの組織片を採取し,組織の中心部に固定液を直接注射する注射法1)を併用する.
病院で扱われるヒトの検体の固定には,細胞や組織片を固定液中に浸す浸漬法が適している.軟らかくもろい組織の場合には新鮮組織を直ちに細切すると構造が乱れやすいので,いったん固定液に入れて組織を軽く硬化させてから細切する.もろい腫瘍組織などではやや大きめの組織片を採取し,組織の中心部に固定液を直接注射する注射法1)を併用する.
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