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増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル 第IV章 電子顕微鏡検査
2.試料の処置 2)樹脂包埋
著者: 岩坂茂1
所属機関: 1東京大学医学部病理学講座
ページ範囲:P.280 - P.282
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透過型電子顕微鏡は,電子線が組織片を透過して,結像できる範囲にごく薄く切削(超薄切)して観察するので,樹脂包埋は樹脂が完全に重合し,適度な硬度が得られることのほか,薄切しやすいこと,電子線の照射に強いこと,樹脂の収縮率の少ないこと,さらに毒性が少ないことなどが挙げられる.現在では一般的にエポキシ系樹脂が使用され,免疫組織化学や酵素組織化学のためのpost-embedding法の一部にアクリル系の樹脂が用いられている.
透過型電子顕微鏡は,電子線が組織片を透過して,結像できる範囲にごく薄く切削(超薄切)して観察するので,樹脂包埋は樹脂が完全に重合し,適度な硬度が得られることのほか,薄切しやすいこと,電子線の照射に強いこと,樹脂の収縮率の少ないこと,さらに毒性が少ないことなどが挙げられる.現在では一般的にエポキシ系樹脂が使用され,免疫組織化学や酵素組織化学のためのpost-embedding法の一部にアクリル系の樹脂が用いられている.
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